ドローンのビジネス活用事例をご紹介!空撮だけじゃない!?
ドローンを使った動画と言えば、まずテレビのCMなどでよく見かける、秘境の空撮シーンが思い浮かびます。
最近では、不動産の紹介や観光プロモーションでもドローンが使用されている動画が多くなりました。
その他にも、災害対策や防犯、セキュリティ、農作物の成長管理、公共事業などの測量からスポーツ、デリバリーサービス業界に至るまで、ドローンは広く活用されています。
ドローンとは、小型で複数のプロペラが付いたマルチローター型の無人航空機のことです。
操作が比較的簡単なことや低速で移動できることなどの利点を生かし、さまざまな分野で今後ますますの活用が期待されています。
ドローン活用事例
ドローンを活用することで、従来では考えられなかった視点での撮影が可能となり、近年では様々な分野で導入されています。
その結果、ドローンの需要は、2025年には今の3倍近い規模にまで成長すると予想されています。
現在、どの様な職種で、どんな使い方をされているのかをご紹介します。
消防
消防分野にドローンを導入することで、火災時の情報確認が速やかに行えます。
火災現場に、遠赤外線カメラを搭載したドローンを飛ばすことで、目視では確認できない出火場所を限定することもできます。
また、山間部での遭難者の捜索も、ヘリコプターが近寄れない場所にもドローンなら入ることができます。
その他にも、大規模な水害や土砂災害などの被害状況なども、いち早く確認することが可能です。
総務省消防庁では「ドローン運用アドバイザー育成研修」が実施されており、2021年には福島県で、全国の消防本部から選ばれた指導的立場にある消防職員が研修を受けました。
全国724の消防本部のうち、ドローンを活用しているのは383本部で、年々増加傾向にあります。
弊社のクラウド型動画配信システムクラストリームは、神奈川県内の某消防本部様を始め、医療現場など、災害時の動画活用を進める企業、団体で多数ご利用いただいています。
ドローンとクラストリームのライブ配信システムを活用することで、災害支援活動を効率的かつ安全に進めることができ、非常におすすめの活用方法です。
関連ページ: 災害対策としてライブ配信や動画配信システムを活用
橋の修繕チェック
ドローンによる橋の点検は、効率よく進められるのがメリットです。
現在、日本では約72万ヵ所の橋がありますが、そのうちの42パーセントが建築後50年以上経っており、安全性のための確認が急務となっています。
ところが、人手不足や資金不足のために、点検が遅れているのが現状です。
そこで、国は2020年に「インフラメンテナンスにおけるドローン利活用に向けた環境整備」の方針を打ち出しました。
ドローンを、あらかじめ設定したルートを定期的に巡回させて定点観測を行い、観測データを解析することで、橋の劣化状態を把握し、危険度の高いところから補修や改良工事の計画を立てるようです。
ドローンは、人手不足や資金不足を解消するだけでなく、私たちの安全を守ってくれます。
災害対策・救助
日本では毎年のように、地震や台風、火山の噴火などの自然災害が発生しています。
被災した地域に、自衛隊や消防隊が駆けつけますが、中には人が現場に入れないケースもあります。
そのような場合にドローンを活用すると、最短距離で被災地に入り、状況を把握することが可能です。
災害対策だけでなく、ドローンを活用した災害予防も可能です。
例えば、土砂崩れが発生しそうな箇所を衛星データにより特定し、ドローンで巡回し避難を要請することができます。
また、様々な災害で逃げ遅れた人や怪我を負った人も、ドローンを活用することで、早急に確認でき、救助にあたることができます。
災害後には、ドローンを活用し、食料や資材の運搬もできます。国としても大地震などで陸路が使えなくなることを想定して、全国の消防署にドローンの支給を検討していく方向にあるようです。
農業
農薬などの空中散布は、今までは無人ヘリコプターで行われてきましたが、2016年からドローンによる散布が始まりました。
ドローンは稲作において、空中から直播する方法でも活躍しています。
農業就業人口の減少や高齢化などで農業離れが進む中、ドローンを活用した近代的なスマート農法が、農業を目指す若い世代に注目されています。
報道
ドローンを用いた情報収集の方法が、各放送局で注目を集めています。
今までは、情報を収集して報道するために、カメラや機材を積んだヘリコプターを飛ばしていましたが、ドローンに高性能カメラを設置することで、コストダウンすることができるようになりました。
また、ヘリコプターでは行けない秘境の撮影や情報を得ることも可能になりました。
災害や事故などの際には飛行機やヘリコプターから空撮した映像が報道に用いられてきましたが、近年では危険な場所の空撮は、ドローンによって行なわれるようになりました。
設備点検・メンテナンス
設備点検やメンテナンスには、時間や費用がかかるだけでなく、危険が伴うこともあります。
例えば熱処理炉の点検などですが、ドローンを活用することで人が入れない温度でも点検することが可能になりました。
また、アスベストなど有害物質の存在が疑われる場所でもドローンを活用すると、人体への被害を抑えることができます。
その他にも、例えば造船所で組み立てる貨物船やコンテナ船は、大きいもので全長200m以上になります。造船所の規模によっては、作業面積は10万㎡以上にもなり、必要な資材がどこに置いてあるのかを確認するだけでも時間がかかりますが、ドローンで空撮することで一目瞭然となります。
警備・捜査
契約者の敷地に不審な人や車が侵入すると、ドローンが接近して映像を撮影し、警備会社に自動送信します。主に工場や倉庫の防犯やセキュリティに活用されていますが、固定のカメラではカバーしきれない監視部分が強化できます。
大手警備会社では、監視カメラとLEDライトの付いたドローンが建物の上空を回遊し、接近した人や車を撮影する、オフィスや家庭向けのセキュリティサービスを開始しています。
ドローンは警察では、犯人の捜査にも活用されていますが、海外では、監視、捜査、逮捕にもドローンが使用されています。
観光・生態調査・自然保護
観光地の広告の製作に、臨場感のある映像や迫力のある写真を撮るためにドローンが使われています。
また、野生動物の保護や生態調査を目的としたドローンの活用や、海の生き物のクジラやイルカの生態観察にも活用されています。
そのほかにも、林業の盛んな地域ではドローンによる森林の発育の状況を調べるなど、森林の保護にも役立っています。
物流・輸送
ドローン物流を実現させるために、大手企業では様々な取り組みにチャレンジしています。
近年、オンライン通販を利用する人が増え、物流量が年々増加する傾向にあるものの、交通渋滞により、荷物を時間通りに配達できないなどの問題も起こっています。
日本国内でドローンによる物流が実現することによって、荷物をスピーディーに運べるようになることが期待できます。
すでに各地でドローン物流を実現させる実証実験が行われています。
スポーツ
近年、スポーツの現場では、撮影のためにドローンが使用されることが多くなり、ドローンの特性を生かしてサッカーやラグビー、アメフトなどといったスポーツが、より臨場感のある映像で観ることができるようになりました。
その他にも、テニスなどのトレーニングに、ドローンを応用したトレーニングマシーンが開発されています。
このマシーンは、あらゆる角度でボールを放つことができるので、プレイヤーの瞬発性が養われます。
エンターテインメント
従来花火は、下から見上げるものでした。ヘリコプターなどで空撮する場合も、一定の距離をとって撮影されていましたが、ドローンを活用することで、よりダイナミックな映像を見ることができるようになりました。
また、水中ドローンを利用すれば、ドローンを潜水させて、海底の様子をスマートフォンに配信して、リアルタイムで楽しむこともできます。
建設・測量
建設現場にドローンを導入して、測量や解析時間が従来の3分の1に軽減されたという実績が報告されています。
国の方針としても、将来的には設計、測量、整地、建設、出来形管理、メンテナンスまで一貫してドローンの活用を取り入れたい意向のようです。
いずれは、コントロールセンターでモニターを監視するだけでドローンが建設現場を巡回し、無人のシャベルやクレーンが作業を行うことになるかもしれません。
ドローンを活用するメリットとデメリット
ドローンを活用するメリット
・ヘリコプターなどでは撮影できない場所も撮影することができます。
・比較的低コストのため、人手不足の農業や林業などにも取り入れやすく、効率よく仕事が進みます。
・災害などで陸路が使われない場合、いち早く逃げ遅れた人などを発見することができます。
・離着陸のためのスペースの確保をする必要がなく、どんなところからでもスピーディーに作業にとりかかれます。
ドローンを活用するデメリット
・ドローンの多くがバッテリー搭載型のため、フライト時間に制限があり、長時間の作業には向かないこともあります。
・ドローンでの輸送は、家や所有物、人にドローンがぶつからないとはいいきれない不安があります。
・強風や悪天候の場合ドローンによる作業が不可能なこともあります。
まとめ
ビジネスシーンでのドローンの活用事例を詳しくご紹介してきました。今後ドローンは動画配信を始め、さまざまな業界で活用されていくことでしょう。
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